化粧品
【皮膚と栄養】644 食品由来の化粧品成分⑮ 柿タンニン
2024.07.23
こんにちは ミキ薬局管理栄養士 畠山です
化粧品成分には、食品に含まれる成分が抽出・精製され、広汎に利用されています
数回シリーズで、それらのご紹介をします
今回は柿タンニンです

タンニンはポリフェノール化合物の一種で、植物に多く含まれる水溶性成分です
小豆、栗・くるみ・ピーナッツの渋皮、ブドウの皮、茶葉やコーヒーのほか、渋柿に特に多く含まれます
渋み*は味覚ではなく、舌表面のたん白質が変性(収れん)することによるものです
(*文字で記載する場合は、通常は『渋味』ではなく『渋み』と表記されます)
このため小豆や栗はゆでこぼし、渋柿はタンニンが水(唾液)に溶けないよう渋抜き加工をします
緑茶や、ブドウを果皮ごと絞った赤ワインは、その渋みを風味として楽しみます
タンニンによるたん白質の変性(収れん)作用は、皮をなめす皮革加工にも利用されます
また、タンニンの収れん作用は粘膜や皮膚にも作用し分泌を抑えることから、止瀉薬にも利用されます
さらに殺菌作用もあり、化粧品成分としては加齢臭の成分であるノネナールを生成する菌の殺菌による『消臭』を目的として、スキンケア・デオドラント・ヘアケア製品等に添加されます
なお、タンニンは食物の鉄分に結びつくと吸収を妨げるため、タンニンを含むコーヒーやお茶は、食事時から時間を離して飲むことが望ましいです
化粧品
- 2025.12.29化粧品
- 【皮膚と栄養】984 鉄強化ボーロ
- 2025.12.26化粧品
- 【皮膚と栄養】983 カルシウムボーロ
- 2025.12.25ミキ薬局からのお知らせ
- 【田端店】1月のおすすめ商品のご紹介
- 2025.12.24化粧品
- 【皮膚と栄養】982 鉄③ 鉄の摂り方
- 2025.12.23化粧品
- 【皮膚と栄養】981 鉄② 鉄の種類
- 2025.12.22化粧品
- 【皮膚と栄養】980 鉄① 鉄のはたらき
- 2025.12.20化粧品
- 【皮膚と栄養】979 カルシウム④ 適量はどれくらい?
- 2025.12.19化粧品
- 【皮膚と栄養】978 カルシウム③ カルシウム豊富な飲食物
- 2025.12.18化粧品
- 【皮膚と栄養】977 カルシウム② 不足すると何が問題?
- 2025.12.17化粧品
- 【皮膚と栄養】976 カルシウム① 日本の土壌のカルシウム









