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【皮膚と栄養】849 精製食品② 砂糖

2025.06.05

こんにちは ミキ薬局管理栄養士 畠山です。

回は砂糖の精製についてのお話です。

サトウキビの搾り汁から不純物を除いて煮詰めると、結晶と糖蜜が出来てきます。

この段階で完成としたものが黒砂糖で、結晶を糖蜜が覆った状態です。

糖蜜には各種ミネラルが含まれ、特有の濃厚な風味もあります。

そして遠心分離器により糖蜜を除き、結晶から不純物を除き脱色したものが白砂糖です。

精製度の高さと糖度は比例し、白砂糖は蔗糖(ショ糖)99.85%の結晶です。

このため、グラニュー糖や白砂糖など精製度の高い糖は、糖質の熱量(カロリー)以外の栄養を含まない『エンプティ(=空っぽ)カロリー』食品です。

なお、黒砂糖の方が精製度が低いため栄養成分を含んでいますが、20~30g程度の黒砂糖に含まれる栄養は微量であり、それ以上の分量では過剰摂取につながります。

このため、黒砂糖を意識して多く摂るのではなく、日々調味料として利用している白砂糖とこまめに置き換え用いることがオススメです。

ちなみに砂糖の過剰摂取は、血糖値の上昇や糖質の代謝を促すビタミンB1の浪費によって倦怠感を招き、いずれの場合も皮膚や身体組織の糖化の要因となります。

けれども砂糖は、料理の風味を増し、ツヤや食感にも寄与し、豊かな食生活を支える食材として不可欠です。

使用量に配慮してその長所を安全に活かすとともに、

・豚肉・納豆・胚芽米などビタミンB1の豊富な食材を摂る

・糖質の吸収を緩やかにするため、食物繊維を含む食材を摂る

などの工夫もしましょう。

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