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禁煙指導


今日から6月。2017年も早いものでもう半年が経とうとしていますね。

年の初めに「禁煙」と目標を立てられた方いかがですか?

禁煙外来を受診したり、パッチやガムを使用したり、何にも頼らず意志だけで頑張って禁煙している方もいるかと思います。

 

そんななか、数年前からよく耳にするようになった「電子タバコ」を使っている方も多いのではないでしょうか?

電子タバコが流行っているのは、害が少なくあまり人目を気にせず吸えるためだと思っていましたが、実際のところはどうでしょう?

ご存知の事もあるとは思いますが、改めて電子タバコについて2回に渡ってご紹介したいと思います。

 

電子タバコには、タバコ葉の成分を「含まないもの」と「含むもの」があります。どちらも火を使わずに電気加熱式に煙を出すことから電子タバコと呼ばれます。

前者は香りや味のついた液体を電気的に加熱することで霧状にしたものを吸入します。用いられる液体はグリセリンやプロピレングリコール、水、香料からなり、海外ではニコチンを追加することもできますが日本では法律上規制されておりニコチンの入った液体は販売されていません。

 

そこでタバコ葉を加熱して発生した蒸気を吸入したり、蒸気をタバコ葉にくぐらせたものを吸入する後者の製品が人気を呼んでいます。

 

前者はニコチンを含まないのでタールが発生することもなく、タバコに含まれる約4000種と言われる有害物質も含まれません。香りや味のついた蒸気を楽しむものであり、喫煙者本人や周囲にも健康面での害はなく、部屋や洋服が臭くなったり部屋の壁やカーテンが茶色くなることありません。

 

しかし平成26年度の厚労省の発表で、一部の商品の蒸気から発がん性物質(ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、アクロレインなど)が普通の紙巻きタバコより高い濃度で検出された報告もあるため、安全ではない商品も一部流通しており注意が必要です。

後者はタバコ葉を使用するのでニコチンを含みタールも発生しますが、蒸気での摂取なので従来の紙巻きたばこに比べるとおよそ1/10量になるそうです。ニコチンを含まない電子タバコでは味に満足ができない喫煙者にとっては、こちらの方が好まれるようです。

このような情報を見るとメリットしかないように思ってしまいますが、本当に影響はないのでしょうか?

 

次回は電子タバコの健康被害についてご紹介していきたいと思います。

 

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