病気と生活習慣


 膀胱炎は、女性なら生涯に一度はかかるといわれるほどポピュラーな病気です。膀胱炎は、細菌が膀胱の中で増え、炎症を起こしている状態です。尿が 近くなったり、尿がにごったり、あるいは排尿後の痛み、残尿感などが主な症状です。  膀胱炎は、再発しやすい病気。きちんと治さないと、慢性化して、疲れると症状が出るようになる。また、再発をくり返す場合は、子宮筋腫などの婦人科系の 病気や膀胱がんなどの泌尿器科系の病気が隠れていることもあるので、医師に相談してください。

日常生活のポイント

1.できるだけ水分を多く摂って、排尿を頻回に行って下さい。水以外にもお茶、ジュース類等何でもけっこうですが、アルコールは避けましょう。
  尿が長時間、膀胱内に貯まることで膀胱の内面が傷むのと同時に、膀胱内に細菌が増えます。トイレは我慢せず、尿意がなくても3~4時間に一度は排尿するなど、膀胱内の尿を長時間貯めないで菌と一緒に早目に出すこと。

2、尿道、外陰部付近はできるだけ清潔に保ちましょう
膀胱炎の原因菌のほとんどが大腸菌です。女性の場合、尿道と肛門が近いので、膀胱内に大腸菌が侵入しやすい。排便後は「前から後ろへ拭く」を習慣づけましょう。便秘も改善しましょう。

3、過労を避け、睡眠・休養を十分とりましょう
  以下の様なときは体力が低下していて膀胱炎を発症しやすいので注意しましょう。
  ・精神的なストレスがたまっているとき
・過労で疲れているとき
・ダイエット中のとき
・生理のあと

4、完全に治るまで性交は行わないようにしましょう
性交後は細菌が膀胱内に入り込んでいる可能性が高い。

5、香辛料などの刺激物は避けてください
  辛い食べ物・アルコール・コーヒー・タバコで症状が悪化することがあります。

6、下腹部から腰部を温めてください。
  下腹部への血液の流れを良くして、膀胱粘膜の抵抗力を高める
  冬に膀胱炎が多い理由の一つは、下腹部が冷えるため
(KA-M)