禁煙指導
今回は、サポート例の紹介です。
禁煙は本人のやめたいという強い意志がとても大切だと思える例です。
20代女性
TDS(ニコチン依存度の指標):7
ブリンクマン指数(1日喫煙本数×年数):140
禁煙の動機:結婚の予定有、今後の健康のために決意。
初回に使用した禁煙補助薬:パッチ製剤
初回支援時:処方箋応需患者様で、担当医師は禁煙に対して了解済み。(診療上影響がないよう確認を行なう)
簡便さより、パッチ製剤を選択。
1週目:「パッチ製剤を禁煙初日より1日だけ使用したが、4日目より喫煙してしまった。
5日目から禁煙補助薬を使用せずに禁煙をはじめ、3日間禁煙が続いている」
本人より禁煙継続の希望あり。5日目より仕切りなおし継続。
禁煙の意思が強く、タバコ、ライターは全て捨てた。飲み会なども控えている。
→禁煙補助薬の変更なども検討したが、本人の希望より補助薬なしで継続することになった。 吸いたくなったらアメやガム、のみものなどで対応していきましょう。
2週目:禁煙継続中。
「まだまだ吸いたいと思うことはあり、特にお酒の席ではつらく感じる。周りの友人に禁煙宣言をしていたため、お酒の席で誘惑に負けそうになると友人がとめてくれる。」(第8回Q&A参照)
4週目:「以前より吸いたい気持ちは少なくなり、順調に禁煙できている。
パートナーが今も喫煙しているので一緒に居るとつい吸いたくなってしまう。」
→すぐには難しいですが今後パートナーも禁煙を検討してみてはいかがでしょう。また、禁煙の意思をパートナーにしっかり宣言しておくことも大切です。
6週目:「パートナーが喫煙していても、吸いたいと思わなくなってきた。むしろタバコのにおいが不快に感じられてきた」
→禁煙は順調に進み、自信がついてきたようです。
この調子ですすめていきましょう。ただ、そろそろ1本くらい吸っても大丈夫なのでは・・・と油断が出てくる時期でもあるので気をつけましょう。
8週目:「禁煙は続いているけれど、忙しさのストレスから吸いたい気持ちが出てきてしまっている」
→ストレスの直接原因は禁煙ではないようですが、禁煙は達成するまでストレス要因の1つとして考えられます。禁煙により無理をしてストレスを増やすことへの懸念もありましたが、ご本人の意思が何より大切です。
「せっかく8週まで続いたのでこのまま禁煙を続けていきたい」とのことでした。次回支援日までという気持ちで、短いスパンで考えて続けてみましょう。
10週目:「忙しさによるストレスが続いているが、なんとか禁煙は続いている。」
→禁煙によるストレス負荷の割合は大きくないのでこのまま継続することに。
色々とがんばりすぎてしまうと負担が大きくなってしまうので、今回も無理をしすぎずに次回までという気持ちで続けてみましょう。
そして現在引き続き支援中です。
禁煙補助剤を使わない方でも私たちは支援します。
★ 今回のワンポイントアドバイス★
まわりにタバコをすっている人がいて、ついつい吸いたくなってしまう・・・
→最初に、自分が禁煙をすることを家族やパートナー、友人など周囲の方に宣言しておくことが大切です。そうすることで禁煙を実行する意識が高まります。また今回のように周りの人が喫煙の誘惑を断ち切るようにアドバイスをしてくれることも期待できます。
そして、ある程度自信がつくまで、飲み会など喫煙したくなる場所に行かないようにすることも、そこまで!?と思うかもしれませんが大切なことなのです。
可能であれば、一緒に暮らしているご家族も禁煙を始められると禁煙が続けやすい環境になりますね。第6回の受動喫煙についても参考にしましょう。
次回9/29 ニコチンの離脱症状と対処法!!
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