ミキ薬局ホーム > ちょっと立ち寄り情報 > 禁煙指導 > 第64回 喫煙とペット(2)

禁煙指導




前回はタバコの煙が犬や猫に及ぼす影響についてお話しましたが、今回はタバコそのものが及ぼす影響についてお話します。



犬を飼っている方はご存じと思いますが、犬はいろいろなものをかじってしまいます。



その時に犬がタバコを食べてしまう事があるかもしれません。



これは喫煙そのもの、タバコの煙よりも危険です。 



また、タバコは水の中に入れるとニコチンが溶け出て吸収が早くなるため、水の入った灰皿にタバコの吸殻をすててあり、犬がその水を飲んでしまったという時には特に注意が必要です。



ニコチンの量はタバコの銘柄によってさまざまですが、5kgくらいの犬なら2~4本くらい食べただけで危険な状態になってしまいます。



ニコチン中毒の症状としては興奮、ふるえ、よだれ、嘔吐、下痢などがあります。



タバコを食べると胃に感じる刺激やニコチンの作用により大部分は嘔吐するので、数回吐いてくれればニコチンは排出されるため大きな問題にはなりません。



ニコチンは胃から吸収されず、胃を通過し、小腸に入ると急激に吸入が進みます。



そのため小腸に入る前に吐かせることは重要です。



しかし、それを目的に牛乳などを飲ませると、ニコチンを小腸に追いやることになり吸収をさらに早めてしまうので避けましょう。



もし、タバコを食べてしまったらすぐ吐かせる事が重要ですが、なるべく早い段階で獣医師に相談して下さい。



大切な家族を守るためタバコやその吸殻の入った灰皿は、犬が誤って食べてしまわないところに置く必要があります。



そこで、「どうせなら、禁煙してタバコを家の中に置かない!」というのもいいと思います。



また、道路にポイ捨てされたタバコを食べてしまわないように、お散歩の時にも十分注意してあげて下さいね。



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