禁煙指導
まだまだ寒さが厳しく、インフルエンザもはやっていますが、皆様体調を崩されていないですか?
今回は「軽いタバコ」についてお話しようと思います。
禁煙を希望する方の中には、
「まずは軽いタバコに変えてみよう♪」とお考えになる方もいらっしゃると思います。
ちょっと待って下さい!!そこには大きな落とし穴があることをご存知ですか?
「軽いタバコ」と称されるタバコとは何でしょう…。
「重さが軽い」なんて考える方はいないはず。
でも「体にやさしい」「害が少ない」「口当たりが軽い」と思われている方が多いでしょう。
タバコのパッケージに表示されているニコチン、タール量は「標準的国際人口喫煙条件」という
非現実的な条件の元、機械で測定した数値です。
タバコ1本を機械に差し込み、1分間に1回(1回あたり35ccの煙を2秒間)だけ吸い込んで、
3cmの吸い殻を残した場合の煙に含まれるニコチン、タール量のことです。
個人差があると思いますが、35ccという量は実際の喫煙者がかなり軽く吸い込んだ量(約半分?)と
されています。
そこで大きな落とし穴が!!
【落とし穴その1】喫煙者には自己調節機能が働くということ
自己調節機能とは、喫煙者は自分好みのニコチン濃度を知っていて、
血液中のニコチン濃度を自分レベルに保とうとすることです。
よって「軽いタバコ」に変えても
① 本数が増えてしまう
② これまで以上に深く吸ってしまう
③ 灰皿に残る吸い殻が短くなった
④ 無意識のうちにタバコのフィルターの穴を口や指で塞いでいる
(フィルターの周囲に多数の小さなミシン目のような穴があいていて、そこから空気が流入し、
吸うと煙が希釈される作りになっています)
⇒結果、ニコチン、タールの量はほとんど減っていないことに!
【落とし穴その2】ニコチン、タール以外の有害物質(主に一酸化炭素)が逆に増加!
欧米では1980年代に、軽いタバコに切り替えた時、逆に一酸化炭素の量が増えたというデータも示されていたようです。
本数が増えたり、深く吸い込むようになったことが原因の一つなのでしょう。
※※今回のブログを読んで下さった皆様へ※※
「軽いタバコに切り替える」という選択肢をなくして下さい!!
「吸う」か「吸わない」どちらか一つ!!
「吸わない」を選択して頂けることを願っています!!
ミキ薬局では皆様の禁煙を応援しています。お気軽にお声掛け下さい。
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