11月になりました。寒さが日に日に増してきましたね。

この時期は、体調を崩しやすいので体調管理に気をつけましょう！

そして、なかなか体調が戻らず、病院にかかる方もいるでしょう。

 

というわけで･･･

今回は、タバコと薬の相互作用＝飲み合わせについてのお話です。

 

喫煙中の方の中には、普段持病などで薬を飲んでいる方も多くいらっしゃると思います。

 

タバコは吸っているものなので、あまり薬を飲んでいるという感覚が起きづらいかと思いますが、

実はタバコも他の薬物と同様に、相互作用に注意する必要があるのです。

 

タバコの煙には種々の物質が含まれますが、そのうちのいくつかの化学物質が

肝臓の薬物代謝酵素（代謝≒薬を体の外に出しやすい形に変換する働きのこと）を誘導し、

摂取している薬の効果を弱めたりすることがあるのです。

主にニコチンの働きによるものが大きいと考えられていますが、

例として以下のような薬物との相互作用がわかっています。

 

有効成分名

プロプラノロール（心臓・血圧の薬）

テオフィリン（気管支を拡げる薬）

インスリン（血糖値を下げる薬）

アセトアミノフェン（解熱鎮痛薬）

フレカイニド、メキシレチン、リドカイン（不整脈の薬）

シメチジン、ラニチジン（胃酸を抑える薬）

 

喫煙によってどの薬の効果がどれくらい影響を受けるかは、喫煙量や薬の代謝能の個人差などもあり厳密に数値化することは難しいですが、

持病でもともとタバコとの相互作用のある薬を飲んでいる方が喫煙をする場合、また逆に禁煙をする場合には、今まで服用している薬の効果が変化する可能性があるので注意が必要です。

 

今はまだ定期的に薬を飲んでいない喫煙者の方も、将来タバコと飲み合わせの注意が必要なお薬を使用することがあるかもしれません。

将来こうした薬の飲み合わせの心配が少しでも減るように、禁煙を検討してみてはいかがでしょうか。

 

 

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