化粧品
【皮膚と栄養】72 塩分と保水性
2021.10.02
皆さんこんにちは ミキ薬局管理栄養士 畠山です
塩味の濃い料理を食べたとき、喉が渇いて普段よりも多く水を飲むことは有りませんか?
これは血液中の塩分の濃さを一定に保とうと、水分で薄めようとする働きによるものです
このため、塩を1g摂ると、100gの水を血液中に引き寄せます
血液中の保水性(?)という点では、塩は協力な作用を持っています
腎臓が血液中の余分な塩分や水分を排出しようとしますが、塩分の摂り過ぎによって
その働きが追い付かなかったり、腎機能が低下した場合、スムーズに排出できません
水分により血液量が増すと、心臓から全身に血液を送り届けるために強めの圧力が
必要となります。このため、血圧が高くなります
また長年塩分摂取が多いと動脈が硬く脆くなったり、高血圧や塩分排出の負担によって
腎臓に負担を掛け、腎機能低下を招くリスクが有ります
血液中の余分な水分は、血管の外にある細胞間にしみだし、『むくみ』を招きます
塩分の摂り過ぎによる水分の引き寄せは、このむくみを助長します
皮膚や皮下の組織の細胞に充分な水分があって瑞々しい状態であれば望ましいのですが
むくみは細胞の外、細胞と細胞の間に余分な水分が多く溜まっている状態です
この場外は、皮膚細胞と血液の間の水分を介した老廃物の回収や、細胞への栄養供給を
停滞させたり、冷えの原因になったりします
老若男女全ての方にとって、皮膚と全身の健康のためには減塩が大切です!
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