たべ新聞

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健康のレシピ

乳・乳製品を食べよう

2011.10.21

乳・乳製品は栄養たっぷりです

 ほ乳類は、親が食べたも物の栄養を、生れて間もない子に「乳」に作りかえて与えます。

 子はエサを食べるようになるまで、消化吸収の良い乳だけで育ちます。

 このため、乳はとても栄養価が高い食品ということが出来ます。

 乳の栄養の組成は(動物の種によって異なりますが)、全体の8〜9割を占める水分に、タンパク質・脂質・乳糖・ミネラルが分散し、特有のコクや甘味や香りがつくられています。

 ビタミンCや鉄分、食物繊維を除くほとんどの栄養素を含み、特に人間が体内で合成できないアミノ酸・脂肪酸やカルシウムが豊富です。

 

 近代以前、経済的・宗教的要因などにより、肉を食べる機会が少ない人々にとっては、乳がその代用となる数少ない動物性食品でした。

 また、交通や保冷技術が現代のように発達するまでは、傷みやすく保存の効かない「乳」を生産地以外で飲用出来る機会は稀でした。

 このため、人間はカビや乳酸菌の力を利用し、牛や山羊や羊の乳から、チーズやバターなどの加工品を作りました。

 生産地から離れた都市部の人々が日常的に利用できたのはこのような加工品(乳製品)が主でした(日本にも大昔に乳の加工品を作った記録が残りますが、これは貴重品や薬の扱いで一般人の手に届く品ではありませんでした)。

 現在のように新鮮・安全な牛乳が安価で日常的に利用出来るようになったのは、20世紀以降、ごく最近の出来事です。

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