たべ新聞

0

健康のレシピ

お菓子のオカシな話

2011.11.09

お菓子(スイーツ)の歴史をたどってみると・・・

 ケーキやチョコレート、ゼリー、ようかんやおまんじゅう・・・

 現代、日常的に食べることが出来る甘い物の種類はさまざまです。

 けれども砂糖がまだなかった大昔の日本では、甘味料は一般的に口に入る機会はありませんでした。

 甘味は切望され、例えば甘蔓(あまづら)という蔓植物から採れる甘い樹液を煮詰めたものや蜂蜜が、ごく限られた人達に珍重されていました(「枕草子」にも登場)。

 庶民にとっては、国内に自生する数少ない果物である柿やあけび、山ぶどう、栗などが「菓子」でした。

 そしてその名残りが現代にも残っています。懐石料理等で、デザートに供される果物は「水菓子」と呼ばれています。 

 また、国内で本格的に製糖が始まる18世紀までは、砂糖はまだ貴重で滋養をつける「薬」として扱われていました。精製された白砂糖などは特に稀少な品でした(明治元年の1868年時点でも、米の約7倍の価格です!)。

 舶来ものの菓子であるカステラも、薬としても扱われた記録があります。 

 そのため、ようやく庶民にも手が届くようになった頃には、砂糖は薬屋で薬種として扱われていました。

 そして、砂糖が用いられた菓子が一般に販売されるようになった当初は、薬屋で菓子が販売されていました。

 薬屋で菓子が扱われるようになった影響から、肉桂(シナモン)やなつめ、黄精など、薬種である原料や砂糖を材料とした菓子もつくられ、これは古くは「薬菓子」と呼ばれていました。

 現在も各地でわずかにその名残が残っています(例:岩手県の黄精飴)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

健康のレシピ

2024.12.20健康のレシピ
【皮膚と栄養】743 ユズ湯
2024.12.19健康のレシピ
【皮膚と栄養】742 コーヒー・お茶
2024.12.18健康のレシピ
【皮膚と栄養】741 アルコール飲料
2024.12.17健康のレシピ
【皮膚と栄養】740 コラーゲンの用途
2024.12.16健康のレシピ
【皮膚と栄養】739 コラーゲンとゼラチン
2024.12.14健康のレシピ
【皮膚と栄養】738 コラーゲンの種類
2024.12.13健康のレシピ
【皮膚と栄養】737 コラーゲンの原料
2024.12.12健康のレシピ
【皮膚と栄養】736 口から摂ったコラーゲンのゆくえ
2024.12.11健康のレシピ
【皮膚と栄養】735 コラーゲンの生成を促す食べ方
2024.12.10健康のレシピ
【皮膚と栄養】734 コラーゲンの生成促進が期待される栄養成分 
ページの先頭へ

季節のこんだて

ミキ薬局おすすめ

健康のレシピ

スポーツ栄養