健康のレシピ
日本古来の調味料⑩
2011.12.16
〜 薬味・香辛料(ハーブ・スパイス)と歴史 〜
古くから親しまれ、日本人の食文化に彩りを添えてきた香辛料や薬味。
これらの植物の普及には、島国日本の国交・交易の歴史が密接に関わっていました。
【日本に自生→栽培】
・わさび : 日本原産
「本わさび」の呼称で西洋わさびと区別されます
・山椒 : 縄文土器とともに実が発掘されました
・橘(たちばな) : 日本固有種の香酸柑橘
(皮・果汁の香味・酸味を利用する柑橘類)
ひな人形の段飾りで、桜と共に左右を飾る樹木として
おなじみの果実です
現代ではスダチ(酢橘)がこれに代わり流通します
・和薄荷 : 日本固有種の日本薄荷(ハッカ=ミント)
野生を採取、和漢薬や民間薬、お茶・香り付けに利用
現在は北海道北見地方を中心に生産され、
食用・香料原料に使用されます
【栽培種の伝来】
・柚子 : 中国原産。
飛鳥・奈良時代に大陸より伝来しました
・柿 : 弥生時代に大陸より伝来
生食・干し柿として食べる他に
熟果は和え物・漬物・菓子の甘味料とし、
また、自然発酵させて酢(柿酢)が作られました
・紫蘇 : 中国より伝来 シソ科シソ目
赤シソ・青シソ・チリメンシソなど多種
シソ科の植物は多く、ミントやマジョラムなどのハーブも
これに属します
・唐辛子 : 宣教師により16世紀に伝来→『南蛮』の名称
その後朝鮮半島に伝わりました
・しょうが : 東南アジア原産。
古事記にすでに記載がみられます
・みょうが : 大陸より伝来。野生種は無い。
山野に自生するものは、人が栽培していたものです
・ラッキョウ : ヒマラヤ地方原産。
日本の野生種は『ヤマラッキョウ』です
・ニンニク : 8世紀頃に大陸より伝来しました
・ネギ類 : 中国西部・中央アジア原産です
人の手を介し伝えられたこれらの品々、
今では当たり前に親しまれているものばかりです。
初めて触れた人達の反応は、どんなものだったのでしょう?
健康のレシピ
- 2024.12.11健康のレシピ
- 【皮膚と栄養】735 コラーゲンの生成を促す食べ方
- 2024.12.10健康のレシピ
- 【皮膚と栄養】734 コラーゲンの生成促進が期待される栄養成分
- 2024.12.09健康のレシピ
- 【皮膚と栄養】733 抗炎症作用の期待される栄養成分
- 2024.12.07健康のレシピ
- 【皮膚と栄養】732 食事で保湿!⑧血流促進
- 2024.12.06健康のレシピ
- 【皮膚と栄養】731 食事で保湿!⑦ ムコ多糖類
- 2024.12.05健康のレシピ
- 【皮膚と栄養】730 食事で保湿!⑥ 機能性成分
- 2024.12.04健康のレシピ
- 【皮膚と栄養】729 食事で保湿!⑤ 微量栄養素の摂取
- 2024.12.03健康のレシピ
- 【皮膚と栄養】728 食事で保湿!④ たん白質の摂取
- 2024.12.02健康のレシピ
- 【皮膚と栄養】727 食事で保湿!③ 脂質の摂取
- 2024.11.29健康のレシピ
- 【皮膚と栄養】726 食事で保湿!② 糖質の摂取