健康のレシピ
日本の味覚③
2011.12.20
〜 うま味(海産物) 〜
かつお節・煮干し・干貝柱・するめなどの魚介加工品は、動物性の濃厚な旨味成分がたっぷり含まれています。
海産物の筋肉(身)や肝臓(きも)の細胞に豊富な、核酸を構成する成分(プリン体)が旨味のもとです。
昆布やシイタケなど、植物性の旨味と組合せることで、相互の旨味を引き立て、相乗効果が生まれることが、経験的に知られていました。
かつお節と昆布の組合せがこの代表的なものです。
日本の水は癖の無い軟水です。
このため、「煮炊き」というように加熱調理は水を用いるのが基本になっています。
軟水は素材の旨味を引き出し易く、『だし(出汁)』が作られます。
しかし、水にはうま味成分以外の臭みや雑味、アクなども溶け出やすいです。
このため、繊細な出汁をひく場合の
・昆布は湯が沸く前に引き上げる
・沸騰してから湯にかつお節を加える
といったタイミングなども工夫されました。
現代では手軽な顆粒だしが普及していますが、たまにこうした手間をかけ、
本来の美味しい出汁をひいてみませんか?
注意)プリン体は体内で代謝され、尿酸のもとになります
高尿酸血症の方は、旨味の強い食品の摂過ぎに注意しましょう
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