健康のレシピ
旬の食べ物(3) 日本酒(その1)
2012.01.30
日本酒
日本酒の旬の時期を御存知ですか?
日本酒は作り方により多くの種類・分類があり、それぞれ完成時期が異なります。このため、旬は年に数回訪れます!
第一の旬は、収穫したての新米を用いた寒造り(雑菌の繁殖を避け、酒造に最適な冬季につくる)の酒(寒酒)が出回る1〜2月です。地酒など、イチオシの酒をこの時期に作る蔵元がほとんどのようです。
特に、ろ過・加熱殺菌(火入れ)・熟成を行わない生酒の「初しぼり」はこの時期のものです。
熟成前に出荷するため、熟成による調和の取れた穏やかさとは対照的な、瑞々しさや力強さといった魅力があります。
なお、非加熱により、非常に品質が変化し易いため、製造より3週間前後を目処として出荷され、ちょうど今頃1〜2月が旬となります。
さらに熟成を続け、バランスが整った完成品として出荷されるのが「新酒」です。春から初夏にかけて出荷されます。
蔵元では昔からの習慣で、新酒が出来た合図に、緑の杉の葉で作った「杉玉」を軒下に飾ります。
この杉玉の枯れて茶色になってゆく過程が、新酒がさらに熟成してゆく段階を、行き交う人々に知らせる役目を担います。
さらに、夏を越してじっくり熟成を重ねたものは、秋から冬に飲み頃を迎えます。熟成による深みや円熟味を味わうのに適したお酒です。
また、日本酒は長期間の熟成を行いませんが「古酒」もあります。明確に定められた定義ではありませんが、熟成の期間を製造の翌年度(古酒)、翌々年度以降(大古酒)まで設けたもので、こなれたまろやかさやコクが特徴とされます。しかし製造量は少なく、広く普及しているとはいい難い稀少品です。
手間暇掛けて作った米が原料の日本酒は、旬の食材との組合せも奥深く、料理との好相性は和食の範疇に留りません。
その香気と味わいは昨今世界中から注目されています。
〜 次回は日本酒を栄養面からご紹介します 〜
(日本酒には製造工程の違いにより多様な名称がありますが、ここでは割愛しました)
健康のレシピ
- 2024.12.11健康のレシピ
- 【皮膚と栄養】735 コラーゲンの生成を促す食べ方
- 2024.12.10健康のレシピ
- 【皮膚と栄養】734 コラーゲンの生成促進が期待される栄養成分
- 2024.12.09健康のレシピ
- 【皮膚と栄養】733 抗炎症作用の期待される栄養成分
- 2024.12.07健康のレシピ
- 【皮膚と栄養】732 食事で保湿!⑧血流促進
- 2024.12.06健康のレシピ
- 【皮膚と栄養】731 食事で保湿!⑦ ムコ多糖類
- 2024.12.05健康のレシピ
- 【皮膚と栄養】730 食事で保湿!⑥ 機能性成分
- 2024.12.04健康のレシピ
- 【皮膚と栄養】729 食事で保湿!⑤ 微量栄養素の摂取
- 2024.12.03健康のレシピ
- 【皮膚と栄養】728 食事で保湿!④ たん白質の摂取
- 2024.12.02健康のレシピ
- 【皮膚と栄養】727 食事で保湿!③ 脂質の摂取
- 2024.11.29健康のレシピ
- 【皮膚と栄養】726 食事で保湿!② 糖質の摂取