健康のレシピ
行事食 No.15 桃の節句
2012.02.08
桃の節句のお料理
桃の花や、段飾りの緋毛氈の赤は邪気を払うとされています。
桃の節句を祝う料理にも、それぞれの由来や込められた意味があります。
・ちらし寿司:彩り良く飾られた具は、お節料理と同様に縁起を
担いでいます。
例) 『エビ』:背が丸くなる齢まで健やかに
『蓮根』:(大きな穴から覗くように)先の見通しが
良くなるように
『 豆 』:マメに過ごすことが出来るように
・蛤の吸物:二枚貝の貝殻は他の貝殻とは合わないため、貝殻の
裏に描いた絵を合せて競う遊び「貝合せ」に
利用されました。
この番(つがい)の貝のような良い伴侶を得るように、
との願いで桃の節句の吸物に用いられます。
・白 酒 : 飾り雛は流しませんが、厄を祓うとの由来は残り、
身を浄めるための酒が用意されます。
甘い口当りで度数が低く女性向けとされる
「女酒(おんなざけ)」・「柳酒(やなぎざけ)」の
白酒が用いられます。甘酒やみりんもこれ含まれ、
白酒の代用にされます。
白酒はみりんや焼酎に蒸したもち米や米麹を仕込んで
醸し、固形分をすり潰した、白くとろみのある酒です。
・ 菱 餅 : 緑・紅・白の三食のひし形の餅です。
『白』:菱の実を加え純潔や清浄
『紅』:クチナシ実の赤で魔除けを
『緑』:ヨモギの清浄な香りで厄除け
などの色や原料の持つ意味が添えられました。
由来や原料には諸説ありますが、概ねこのような
意味を持っています。
・雛あられ :昔は桃の節句に女の子が雛人形を野辺・水辺に
持ち出して遊ぶ「雛の国見せ」という風習が
ありました。
水辺に出て、人形(ひとがた)を流した名残りと
されます。
この時の携帯食として用意されたのが、雛あられの
はじまりとされます。
「菱餅を砕いて作った」
「雛に春の花々を模して見せるため」
との説もあります。
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