たべ新聞

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健康のレシピ

旬の食べ物(7) 春キャベツ

2012.02.16

春キャベツ

 春キャベツは柔らかさ・みずみずしさが特徴です。

 余計な手を加えるのがもったいない美味しさは、軽く炒めたり、浅漬けでその持ち味を味わうのに向いています。 

 

 キャベツは地中海沿岸が原産の野菜で、幕末時代に海外から渡来しました。

 その形状から「玉菜(たまな)」と呼ばれました。

 国内で本格的に生産が始まったのは明治時代ですが、戦後食生活の欧米化が進むまでは生産量にさほどの伸びはありません。

 栄養面はビタミンCや、胃腸の健康・働きを整えるビタミンUが豊富です。

 他の野菜が育ちにくい寒冷地や寒冷期の栽培が可能で保存が効くため、雪中保存や漬物等に利用され、北海道や東北地方から序々に生産が普及しました。

 

 ところで、日本人が生で味わう野菜の味わいを覚えたのは、レタスやトマトなどの「サラダ野菜」がきっかけのようです。

 もともと、日本の農耕は下肥(人糞など)を肥料に用いる習慣があったために(環境面・エコロジー面で優れていますが)、葉野菜の生食の歴史はまだ浅いのです。

 世界各地にはさまざまな種類のキャベツがありますが、煮る・蒸す・焼くが前提です。焼くことで香ばしくなり、煮込んでも溶けない肉厚のキャベツが各種あります。

 しかし、日本のように生の葉をそのまま食べる国は稀です。

 おなじみのキャベツのサラダ(コールスロー)も、軽く湯通し加熱や塩もみの下処理がされるのが一般的です。

 新しい食材を初めて食べた日本人の反応は、どんなものだったでしょう。

 そして、これを日本独自の形で食文化に取り入れた日本人の味覚やセンスには、改めて評価するだけの価値があると思います。

   キャベツ抜きのお好み焼きや、せんキャベツの無いトンカツの皿は、ちょっと想像ができません・・・。

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