たべ新聞

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健康のレシピ

アタマやココロに関わる栄養⑤

2012.02.28

カルシウム その1

「イライラしたらカルシウムを摂ろう!」

「カルシウムが不足するとイライラする!」

これってホントでしょうか?

 栄養士の立場からは、 

 イライラの原因はさまざまです。

 実際に血中カルシウム濃度が(病的に)低く、あなたの体のホルモン機能に影響を及ぼす程であるなら、イライラとの関連性はあるかもしれません。 

と、答えさせていただきます。

 

 

  血液中のカルシウムは神経伝達の機能を担う各種ミネラルのひとつです。

 「低カルシウム血症」と診断されるような病的な状態では、痙攣や意識混濁、など精神的な症状が生じる場合があります。

 

 しかし人体はカルシウムの血中濃度維持を最優先し、不足する場合は骨に蓄えたカルシウムを放出します。

 血中カルシウムが生命・身体機能に及ぼす影響が大きいからです。

 このため、特別な状況でな限り、極端な(血中)カルシウム不足は生じません。 

 

 

 しかし、女性の生理前緊張症候群(PMS)の際の精神的な状態(イライラ、不安、倦怠感 他)が、カルシウム摂取を通常よりも増やしたことによって軽減したという研究結果の報告もあります。

 カルシウムは血圧や免疫機能をつかさどるホルモンや、性ホルモンの機能の維持に深く関わります。

  これらのホルモン機能の変調は、体に直接影響を与えます。

 体の変調が不安やイライラなど、精神面に大きく影響を及ぼすことは、皆さんもご経験があると思います。

 この側面から、カルシウムとココロの関連性を考えることは、健康に生きてゆくためにとても有意義なことだと思います。

 今後、もっと研究が進み健康との関連が具体的に解明されてくることでしょう。

 アンテナをたてて、情報をしっかりとキャッチしたいものです。

 

 

(次回は、心身とカルシウムに関わる食生活・健康情報を考えます)

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