たべ新聞

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健康のレシピ

行事食 No.31 箸にまつわる行事

2012.06.07

新箸祝(にいばしいわい)

 神奈川から千葉の関東の一部地域では6月27日に「新箸祝い」という行事を行います。

 茅やススキで作った箸で、旬の新小麦のうどんや赤飯、かぼちゃの煮物などを食べるというものです。(図は茅の穂)

 これはススキの青々とした箸を用いることによってによって、 その生命力にあやかるためとされます。

 食べ終わった箸は仏壇に供え、農作物が豊かに実ることや家族の健康を祈ります。

 

 また、水辺に流して厄や穢れも祓います。これは流し雛のようですね。

 ちょうど6月30日は「夏越しの祓い」が行われます。

 箸には使った人の魂が宿るとされ、神聖視されていました。

 使い終わった箸は折って、魂を持ち主に戻してから捨てるのが習わしでした。

 形代(かたしろ)として、使った人の穢れを祓うという用い方もされたのですね。

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