たべ新聞

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健康のレシピ

行事食 No.32 氷の朔日(ついたち)

2012.06.11

凍餅・煎豆・噛みごたえのある食べ物

 健康のレシピ 行事食No,30 では和菓子の水無月をご紹介しました。

 水無月の説明で触れた、6月1日の「氷室の節句」は別名「氷の朔日(ついたち)」 ともいいます。

 この日には宮中では氷を口にする他、氷室の雪や氷で作った氷餅(凍餅)を食べたとされます。

 氷餅(凍餅)は、ザクザクとしたかたい歯触りです。

 宮中行事にちなみ、この日庶民はあられや煎り豆のような歯ごたえのある物を食べ 『歯固め』 をし、(何でも食べて)健康で丈夫に過ごすことができるようにと願いました。

 奇しくも現代、6月4日 は虫歯予防デーです。

 噛み応えのある食べ物を良く噛んで食べると、唾液の分泌が促されます。

 唾液の分泌は歯ぐきの血流を促し、口中を洗浄し、虫歯や歯周病の予防に重要な役割をします。最近ではごく初期の虫歯は唾液のはたらきによって修復されることもわかっています(口腔内の条件による)

 また、良く噛んで食物の風味や食感を味わうことは脳への刺激となるばかりでなく、胃腸の働きや消化液の分泌が増し、食べ物の消化吸収を助けます。

 噛む動作による顎やこめかみなどの筋肉の強い収縮は脳の血流を促し、意識・記憶力や心身の健康にも影響を及ぼします。

 力をこめる・こらえるような場面で歯を食いしばることで十分な力を発揮することができます。

 このように十分に噛みしめることができる歯の健康は、心身の健康に深く関わることは、昔から良く知られていたようです。

 あなたは最近歯ごたえのあるものを食べましたか?

 

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