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旬の食べ物(76) いちじく

2012.07.23

いちじく

 いちじくは歴史が古く、旧約聖書には既に、人間が親しむ食用植物としてその名が挙げられています。

 日本に伝来したのは江戸時代です。

 挿し木で増やすことができ、栽培に手間がかからず丈夫なため、貴重な甘味源として日本各地に庭木として広まりました。

 もともとは葉や実をもぎ取った部分から出る白い樹液に薬効がある樹木として伝来し、葉の煎じ汁などが利用されたのが始まりです。

 実は8月から9月頃が旬です。

 カリウムや食物繊維が豊富です。また、ビタミンB1やB2を含みます。

 酸味は少なく、優しい甘さと独特の口当たりが特徴です。

 生で食べるほか、干しいちじく、ジャムやコンポートなどが一般的です。

 

 また、ほんのりと醤油風味の効いた甘露煮にして、お茶請けやごはんのお供に食べるのが生食よりも一般的、という地域もあります。

 甘露煮は、ごく浅く炊いたものから、佃煮のように煮詰めたものまで、様々です。

 糸を引く程に、飴煮のような状態まで煮詰めたものは、冬に備えた保存食にもなりました。

 

 

 

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