たべ新聞

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健康のレシピ

旬の食べ物(86) 冷汁(ひやじる)

2012.07.27

冷汁(ひやじる)

 昔から日本各地にあった夏の料理、冷たい汁かけ飯です。

 冷ごはんに味噌味の冷たい汁をかけることで、手軽にサラサラと、忙しい作業の合間や食欲のないときに食べることができます。

 しょうがやシソの葉、シソの実、いりごまなどが入っており、香りが食欲を引き立てます。

 きゅうりの塩もみが入っており、歯触りもさわやかに、体内にこもる熱を除きます。

 焼き魚のほぐし身やちくわなどの練製品なども加えられ、魚の旨味が後を引きます。

 米(飯)と味噌のタンパク質の組合せは、互いの吸収・利用を助けます。また、喉の渇きもいやし、汗で失われた塩分も補給出来ます。

 主食(飯)、主菜(魚)、副菜(野菜)、汁物・水分(味噌汁)を一度に摂ることが出来るスグレモノです。 

 農作業に漁業に家事、全てが人の労力で行われた頃、夏の日の食事のひと時に、体に沁み入る美味しさだったのではないでしょうか。

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