たべ新聞

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健康のレシピ

旬の食べ物(93) さつまいも

2012.08.17

さつまいも

 さつまいもは中国を経由してもたらされた作物のため「唐芋(カライモ)」と呼ばれます。甘味が強い芋として『甘藷』の名も知られます。

 江戸時代、飢饉の際の救荒作物としての栽培とその方法を青木昆陽が幕府に提唱、採用された折に関東に広く普及しました(関西ではこのころ既に救荒作物として普及)。

 川越(埼玉県)や、試験栽培がおこなわれた千葉県が現代でも産地として知られています。

 さつまいもは主に根のでんぷん質を主食や野菜として食べます。

 九州では、地中に実り風害に強いために主食に用いられ、また、焼酎の原料にもなりました。

 根のでんぷん質は加熱中の酵素反応により糖化して甘味が増します。時間をかけじっくり加熱するほど反応が長続きします。

 砂糖の利用が一般的でなかった頃、芋の甘味は貴重でした。芋飴やようかん、焼芋・干芋・けんぴは庶民の甘味でした。

 栄養面では食物繊維やカロテン・ビタミンC・カリウムが豊富です。また、ビタミンEも含まれますので、老化防止や美容を意識する方には特に積極的に食べて頂きたい食品です。

 8月中旬には 『戦時中にはさつま芋のツル(茎)までも食べた』 と体験談を聞くことがあります。食料難により普段食べない部分まで食べた、という辛い逸話です。 

 こうした背景もありますが、植物そのものに注目すると、世界では葉や茎の部分もよく食べられており、このために葉を茂らせて根茎を育てない品種もあります。

 サツマイモのツル(茎)は佃煮にするとしゃきしゃきとした特有の歯触りが心地良いものです。酒の肴にもオツな味わいです。

  なお、サツマイモはもともと熱帯の作物です。低温に弱いため、冷蔵庫には入れないよう気を付けましょう。

 

 

 

 

 

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