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旬の食べ物(105) 新米と『新米』

2012.08.31

新米と『新米』

 前回のお米の話に関連し、ちょっと道草をします。

 

 よく新人のことを新米といいますが、これは日本独自のいいまわしです。

 「なにものにも染まらず」「物事に不慣れな」「初々しい」、 新人を(精白した)透明感のある白い「新米」になぞらえています。

  世界各地で白い色に 「まっさら」 「何にも染まっていない」 という意味を持ちますが、日本では「新しさ」というニュアンスも伴います。

 けれども、新人に新米を重ねる理由について「日本人の主食の米が白色だから」と結論を急いではならないようです。

 

 混じりけのない白米を炊いた米飯が、『日本人の主食』の位置を占めたのは、戦後といっても間違いではありません。

 それまでの歴史の中で、米を日常的に主食に用いたのは、米が商品として流通し、貨幣によって主食を購う一部の大都市に限られていました。

 新人を米に結び付けた『新米』という言葉の発祥は、彼等の受け皿である徒弟制度を基盤とする商工業が盛んで、人や米が集まった大都市部にあったと考えられています。

 

 ゼロから技や知識を身に付けて一人前に、やがては師を越え社会を支えるべく育ってゆく『新米』達。

 けれども、技能の習熟度の差や上下関係の伴う社会から生まれたこの言葉には「未熟」「一人前の用をなさない」という意味も付随します。

 『フレッシュマン』 とは異なり、TPOにより使い方には配慮が必要デス。

 

 

 

 

 

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