たべ新聞

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健康のレシピ

旬の食べ物(106) 米・米糠(ぬか)

2012.08.31

米・米糠(ぬか)

 前回の新米と新人(フレッシュマン)のお話から、道草を続けます。

  米は野菜や鮮魚などと同様に「生鮮食品」に分類されます。

 精米後の米は表面を保護する糠の層が失われ、直に空気に触れるために温度・湿度・酸素の影響を受けやすくなります。

 水分の蒸発や酸化が進みやすいデリケートな「生鮮食品」ですので保管方法に気を付け、こまめに購入して早めに使い切ることをお勧めします。

 

 精米後に出る米糠(ぬか)も同様に、鮮度の良いものを利用すると、特有の臭気もなく活用できます。

 ぬかにはビタミンB群やビタミンE、脂質や食物繊維が多く含まれます。

 鯖やイワシなどの背の青い魚を糠と調味液で煮た九州の郷土料理や、ぬか漬け等が、これらの栄養を効率的に利用することの出来る調理方法です。

 

 糠に含まれる油分は木造家屋の床や柱の艶出しに利用されます。

 

 また、ぬかには洗浄作用があるため、洗剤として、また入浴時に肌を洗うぬか袋にも使用されました。

 刺激の少ないスクラブ成分(食物繊維)や皮膚の健康にも良いビタミン、乾燥を防ぐ脂質も含まれるため、ぬか袋による米糠の利用はあらためて見直されています。

 

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