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旬の食べ物(118) 黒まぐろ(本まぐろ)

2012.09.19

黒まぐろ(本まぐろ)

  一般に「まぐろ」と呼ばれる魚(生物学上の分類とは一致しない)の種類は多いですが、本来の「まぐろ」であり、最も高級品として珍重されるのが黒まぐろ(=本まぐろ)です。

 遠洋で獲ったものを別として、日本近海で獲れる黒まぐろは10月頃から冬が旬の時期です。ちょうど太平洋岸を北海道付近から南下する時期に当たります。

 津軽海峡の大間などが漁場の基地となる漁港として有名で、ほとんどブランド化しています。

 冷蔵・輸送技術が発達する以前の日本では酸化・腐敗しやすいまぐろは下魚の扱いでした。このため、醤油に漬けて鮮度の低下を防いだ「ヅケまぐろ」の握り寿司は安く空腹しのぎをするスナック(軽食)として庶民に普及します。

 現代では日本食ブーム・「寿司」ブームにより世界中のまぐろの消費量が増えたため、価格が高沸し、天然物は高嶺の花となっています。

 栄養面では、赤身の魚のため鉄分(血色素に含まれる)が豊富な魚です。

 手に入れる機会があれは、血合肉やホシ(心臓)、目玉などもそれぞれに栄養面で優れており、積極的に食べたい部位です。

 クセを和らげる生姜をたっぷり加え、甘辛く煮付けるのがおすすめです。

 「ツナ」も和洋折衷の巻寿司やパスタ料理などに利用されるのを目にしますが、

かつおもまぐろも「ツナ」として扱われます。

 購入時には原材料表示を確認してみましょう。

  

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