健康のレシピ
糖の種類とはたらき ②蔗糖:ショ糖(砂糖)
2013.03.14
蔗糖はサトウキビや甜菜(てんさい=サトウダイコン=ビーツ)、
キャベツやニンジンなどの野菜に含まれている、代表的な糖です。
果糖とブドウ糖が結びついた構造をしています。
蔗糖を精製した「砂糖」は、料理の基本調味料です。精製の度合いに
よって、黒砂糖、三温糖、上白糖などに分類されます。
甘味調味料としてのほか、
・泡立てた卵やクリームの気泡を壊れにくくする
・美しい焼き色を作る
・水分を引き寄せ、食物の乾燥を防ぐ
・ 〃 、菌やカビが利用できる水分を奪い
食物の変質を防ぐ
など、多様な働きをします。
ちなみに、調理に加える調味料の順序は『さしすせそ』とされます。
【さ(砂糖)⇒し(塩)⇒す(酢)⇒せ(せうゆ=醤油)⇒そ(味噌)】
『砂糖』の分子は、塩・醤油・味噌に含まれる『塩』の分子の約6倍
の大きさがあります。
食品表面の組織の隙間には、分子の小さい塩の方が砂糖よりも入り易く、
味が浸み込み易いです。
このため、先に塩で調味すると、後から砂糖を加えても甘味が浸み込み
難くなります。
火の通り難い食材から順に時間をかけて加熱調理するのと同じく、
味の浸み込み難い調味料から順に加え調味します。
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【備 考】
近年、健康志向から各種低エネルギー甘味料が市販されています。
清涼感のあるものや、低温で甘味を強く感じるもの、加熱調理しても
焦げ目がつきにくいものなど、製品によって特徴があります。
また、甘味の強さも製品ごとに異なります。
調理に使用する甘味料は、甘味の強さが砂糖により近いものが、
『さじ加減』を誤るおそれが少なく、使い勝手が良いようです。
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