たべ新聞

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健康のレシピ

糖の種類とはたらき  ⑥乳糖(ラクトース)

2013.05.14

 乳糖は文字通り、主に哺乳類の乳に含まれる糖です。

 牛乳や乳製品を口にしたときに感じられるほんのりとした甘さで、

これは砂糖の約4割程度の強さです。

 ヒトを含む哺乳類は乳糖分解酵素により乳糖を分解し、エネルギー源

として利用します。

 このため、乳児は腸内にこの酵素を多く持っています。

 やがて乳離れするにつれ、でんぷんなど他の食物成分の消化酵素が増え、

乳糖分解酵素は減ってゆきます。

 

 ヒトの場合、乳製品を多く摂る文化圏では大人になっても多くの人が

この酵素を腸内に持っています。

 反対に、日本人には十分な量の乳糖分解酵素を持たない人が多いです

 個体差はあるものの、日常的な乳製品の利用が普及するまで日本人

多くが『乳糖不耐症』でした

 

 乳糖不耐症では、消化分解されずに大腸に届く乳糖が、浸透圧によって

腸管内に水分を引込むことで軟便や下痢が生じます。

 また、腸内菌が乳糖から乳酸や二酸化炭素を作ることから、腸内が酸性

刺激を受けておなかがゴロゴロしたり、ガスが張って苦しくなったり

します。

 

 近年は食生活の変化により、日本人も乳製品でおなかの不具合を感じる

ケースは減ってきたようです。

 

 許容量には個人差がありますが、乳糖を加工処理したミルクや、

乳酸菌により発酵加工が施された乳製品(ヨーグルトや乳酸飲料、一部の

チーズなど)などは乳糖の量が生乳に比べて少ないため、おなかに優しい

とされています。

 

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