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【皮膚と栄養】150 栄養成分のイメージと実際⑪ 野菜と果物
2022.05.21
こんにちは ミキ薬局管理栄養士 畠山です
『果物を食べると野菜の代わりになるの?』
といった質問を頂くことがあります
野菜や果物は重量の9割近くを水分が占め、みずみずしい食感が特徴です
またビタミン・ミネラルのほか、動物性食品にはほぼ含まれない食物繊維やビタミンCが豊富です
食物繊維による特有の食感(歯ざわり)も楽しむことが出来ます
そのほか果物には爽やかな酸味もあり、これは豊富なビタミンCやクエン酸、リンゴ酸によるものです
また、野菜よりもはるかに多くのショ糖(蔗糖=砂糖)や果糖といった糖類を含みます
ショ糖はサトウキビやサトウダイコンに限らず、野菜・果物・豆・芋類に含まれます
トウモロコシ・人参・スナップエンドウ・アスパラガスの甘さがその一例です
けれども特に果物では品種改良が進み、糖類の含有濃度(糖度)は菓子に近付いています
このため健康のために良かれと思っても、果物を多量に摂ることで
・血糖 ・中性脂肪 ・尿酸値 の上昇
・皮膚や全身の細胞の糖化(たん白質と糖の結合、細胞の老化の要因)
を招くリスクが生じます
同じ糖質のデンプンに比べ分子量が小さく、吸収速度が非常に速いのがその原因です
また、野菜類も極端に多く摂ると、食物繊維の過剰によってミネラルの吸収を妨げてしまいます
このため、次の摂取量が設定・推奨されています
成人の野菜・果物の目安摂取量/日は野菜350g、果物200g(可食部150g)です
また色の濃い緑黄色野菜には、体内でビタミンAとなり作用するカロテンが豊富です
このため、350g/日の目安量の中で 120gは緑黄色野菜、230gを淡色野菜で摂ることが薦められています
このように、野菜と果物は栄養の特徴が異なり相互に代用は出来ません
そして摂取量は、適量(目安量)が肝心です
日々コツコツとバランス良く摂り、皮膚や全身のコンディションを整えましょう!
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