化粧品
【皮膚と栄養】317 皮膚とアミノ酸類㉓ GABA
2022.12.10
こんにちは ミキ薬局管理栄養士 畠山です
食品中のアミノ酸類はスキンケアに深く関連します
今回は各種アミノ酸の一種である、GABAについてのお話です
ストレスの一時的な低減をうたった菓子類などの機能性食品で知られている成分です
GABAは、γ(ガンマ)‐アミノ酪酸ともいいます
脳や脊髄で作用する神経伝達物質で、神経を興奮させる神経伝達物質のグルタミン酸とは反対の働きをします
このため、リラックスを意識しGABAを配合した食品が近年増えています
実際には摂取したGABAが直接脳内に入って作用することはありませんが、血圧低下作用により神経の興奮が抑えられることが期待されているようです
また、GABAが増えると細胞のエネルギー産生(クエン酸回路)を活性化し、皮膚や身体の細胞機能が活発になります
これにより、皮膚においては
・角化細胞の増殖(ターンオーバー)が促進され皮膚の肌理(キメ)が整い易くなる
・真皮の繊維芽細胞にあるGABAが表皮のヒアルロン酸の産生を促し、皮膚の潤いを増す
といった反応を生じることが、最近の研究で明らかになってきました
近年ではGABAを配合したスキンケア製品も市販されています
なお、食品中のGABAの含有量はごく微量です!
その中でも比較的豊富な物は穀類(小麦・大豆・米)や胚芽部分(発芽玄米・米ぬか)、南瓜・トマト・芋類、発酵食品などです
このため、毎日各種食品を組み合わせて1日3食偏りなく摂る事が、GABAの効率的な摂取の近道のようです
化粧品
- 2025.12.13化粧品
- 【皮膚と栄養】975 たんぱく質の摂り方⑱ たんぱく質の名の由来
- 2025.12.12化粧品
- 【皮膚と栄養】974 たんぱく質の摂り方⑰ たん白質と食物アレルギー
- 2025.12.11化粧品
- 【皮膚と栄養】973 たんぱく質の摂り方⑯ いつ摂ると良い?
- 2025.12.10化粧品
- 【皮膚と栄養】972 たんぱく質の摂り方⑮ 加熱と消化
- 2025.12.09化粧品
- 【皮膚と栄養】971 たんぱく質の摂り方⑭ たん白質と糖質・脂質
- 2025.12.08化粧品
- 【皮膚と栄養】970 たんぱく質の摂り方⑬ たん白質と鉄
- 2025.12.06化粧品
- 【皮膚と栄養】969 たんぱく質の摂り方⑫ たん白質とビタミンC
- 2025.12.05化粧品
- 【皮膚と栄養】968 たんぱく質の摂り方⑪ 明治メイプロテイン
- 2025.12.04化粧品
- 【皮膚と栄養】967 たんぱく質の摂り方⑩ 明治ミチタス(粉末)
- 2025.12.03化粧品
- 【皮膚と栄養】966 たんぱく質の摂り方⑨ 明治メイバランスmini









