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【皮膚と栄養】318 ペプチド
2022.12.12
こんにちは ミキ薬局管理栄養士 畠山です
食品中のアミノ酸類はスキンケアに深く関連します
今回はペプチドについてのお話です
皮膚や身体組織の原料となるたん白質は、アミノ酸分子が50個以上結合した成分です
このたん白質は、摂取後にアミノ酸レベルまで消化分解され、吸収が可能となります
このアミノ酸のうち、2個以上50個未満の分子が結合したものをペプチドといいます
例えばインスリンやアミノ酸系甘味料のアスパルテームも『ペプチド』に分類されますし
豚プラセンタやローヤルゼリー、大豆やカツオ等を原料としたペプチドは、健康食品等に利用され『○○由来ペプチド』と表記されます
コラーゲンペプチドもそのひとつです
皮膚の真皮層に分布する線維芽細胞は、皮膚の弾力を保つコラーゲンやエラスチン、保水作用の高いヒアルロン酸を作りますが、加齢に伴い減少してしまいます
コラーゲンペプチドはこの繊維芽細胞の増殖を促すことが確認されています
なお、コラーゲンは保湿効果の高いたん白質で、皮膚への塗布で水分の蒸発は抑えられるものの、そのままでは分子が大き過ぎて皮膚の角質層や腸管からの吸収は難しいです
そこで低分子化されたコラーゲンペプチドが、美容系のサプリメントやスキンケア製品にしばしば添加されます
なお、腸や皮膚から吸収されたコラーゲンペプチドが実際にどの程度、皮膚や関節組織のコラーゲン合成に利用され、皮膚水分量や弾力の向上・シワ改善に寄与するか、については今後の解明が待たれます
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