たべ新聞

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化粧品

【皮膚と栄養】326 天然色素と皮膚

2022.12.21

こんにちは ミキ薬局管理栄養士 畠山です

今回は食品にも含まれ、化粧品にも添加される天然色素についてのお話です

合成香料に比べると、色が淡く、光で色あせたり、他の成分からの影響を受けて変色し易いなど、不安定な性質ではあるものの

自然・天然のイメージを重視する製品を中心に活用されます

例えば、クチナシ由来の黄色や青色、唐辛子・パプリカの赤色、植物のβ-カロテンに由来するオレンジ色のような食品由来の色素があります

これらは、直接肌に用いるため高い安全性を求めるスキンケア製品には、特に利用し易い色素です

 

 

なお、食べ物の過剰摂取によって皮膚に変色を生じる場合があります

冬に旬のミカンをたくさん食べ、手の平の色が黄色くなったことはありませんか?

これを『柑皮症(かんぴ症)』といいます

脂溶性成分のβ‐カロテンを多く摂取すると、体内に一時的に蓄積されることが原因です

(水溶性成分の場合は、余剰分が体外に尿と共に排出されます)

摂取したβ‐カロテンはビタミンAに作り替えられ身体に作用しますが過剰症も存在します

このため人体は、β‐カロテンの摂取量が増すにつれ、ビタミンAへの変換率を減少させ、体内のビタミンA量を調整します

ミカンによる皮膚の色の変化自体は、人体に悪影響を及ぼしませんのでご安心下さい

暖かい部屋で、ひんやりしたミカンを頬張るのは冬の愉しみですが

 糖質の摂り過ぎには気を付けましょう

 

 

 

 

 

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