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【皮膚と栄養】668 食品由来の化粧品成分㊴ 脂肪酸とは

2024.08.26

こんにちは ミキ薬局管理栄養士 畠山です

化粧品成分には、食品に含まれる成分が抽出・精製され、広汎に利用されています

数回シリーズで、それらのご紹介をします

今回からは種類が多く、多様な性質を持つ脂肪酸についてです

脂肪酸は、グリセリンとエステル結合することで、生体を構成する脂質を作る成分です

動物は体内で脂質を生成・備蓄したり、口から摂取して必要な量を確保します

例えば、脂質のひとつである油脂(主に中性脂肪)は高カロリーのエネルギー源であり、これを摂取すると消化液によって分解され、脂肪酸を生じます

この脂肪酸は体内で脂質に合成されるほか、腸管を適度に刺激して腸の動き(ぜん動)を助け、便通を促すといった機能もあります

また、ある種の構造の脂肪酸は腸内善玉菌のエサとなり腸内環境を整え、身体の免疫力や健康、肌の保湿力などにも貢献します

そして、皮膚においては、皮膚常在菌が皮脂をエサとして利用・分解することで(短鎖)脂肪酸を生じます

この(短鎖)脂肪酸が、皮膚のコンディションを整えます

化粧品成分としてはさまざまな脂肪酸の化合物が添加され、皮膚の保湿・柔軟化・抗菌・炎症反応の調整といった機能を発揮します

次回からは脂肪酸の種類やその機能について順にご紹介します

 

 

  

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