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【皮膚と栄養】672 食品由来の化粧品成分㊸ 長鎖脂肪酸

2024.09.05

こんにちは ミキ薬局管理栄養士 畠山です

化粧品成分には、食品に含まれる成分が抽出・精製され、広汎に利用されています

数回シリーズで、それらのご紹介をします

今回は長鎖脂肪酸についてです

長鎖脂肪酸は、炭素数14以上の脂肪酸です

二重・三重結合のある脂肪酸(不飽和脂肪酸)と、無い脂肪酸(飽和脂肪酸)があります

不飽和脂肪酸は、鎖状に連なった炭素の■番目が二重結合しているものをオメガ-■脂肪酸といいます

例えば、オメガ-3脂肪酸のDHA・EPA・α-リノレン酸、オメガ-6脂肪酸のγ‐リノレン酸・リノール酸・アラキドン酸、オメガ-9脂肪酸のオレイン酸などです

なお、長鎖脂肪酸は中鎖脂肪酸と異なり、リンパ管や静脈を経て身体の各組織に届けられ貯蔵されて必要な分だけがエネルギー源として分解・利用されます

このため、中鎖脂肪酸の体内に蓄積されにくい(燃焼・消費され易い)点がより魅力的に感じられ注目されがちなのですが、各種の長鎖脂肪酸にも、それぞれ身体に対する重要な機能があります

その中には、体内で生成できず飲食物からの摂取が不可欠な『必須脂肪酸』もあります

先ほど挙げたDHA、EPA、α-リノレン酸、リノール酸がその例です

次回から、飲食物からの摂取と共に化粧品にも利用される長鎖脂肪酸をご紹介します

 

 

 

 

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