化粧品
【皮膚と栄養】666 食品由来の化粧品成分㊲ タルクとドロマイト
2024.08.23
こんにちは ミキ薬局管理栄養士 畠山です
化粧品成分には、食品に含まれる成分が抽出・精製され、広汎に利用されています
数回シリーズで、それらのご紹介をします
今回は タルク と ドロマイト についてです
タルクは天然の含有ケイ酸マグネシウム(滑石)という鉱石(ミネラル)です
安全性が高く、増粘性・防湿性・粉末状の食品を流動化する性質があるため、小麦粉を使用する加工食品、例えばドーナツやビスケットなどの食品添加物に、またチューインガムの弾力を生む添加物として使用されます
なお、タルクはドロマイト等の鉱物中に存在するため、ドロマイトを食品に使用する例も多いです
ドロマイトは石灰石の一種でカルシウムやマグネシウムを豊富に含む鉱物です
タルクと同様に吸湿性が無く加工性に優れており、菓子やパンの製造時に利用されます
また、カルシウムとマグネシウムの含有比率が2:1と、人体で利用する際に最適な比率のため、ふりかけや菓子の栄養強化やサプリメントの原料としても添加されます
(有害な重金属を含まない食用ドロマイトを使用します)
タルクは増粘・希釈・吸着・付着性といった性質から、食品や医薬品、医薬部外品(歯磨き粉など)、化粧品にと幅広く利用されます
化粧品成分としてはパウダーファンデーションや化粧下地、皮脂や汚れを吸着し除去する洗顔料などに用いられます
ドロマイトも研磨・スクラブ・製品の不透明化剤として、おもに洗顔料に化粧品成分として用いられます
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