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【皮膚と栄養】678 食品由来の化粧品成分㊾ α₋リノレン酸

2024.09.12

こんにちは ミキ薬局管理栄養士 畠山です

化粧品成分には、食品に含まれる成分が抽出・精製され、広汎に利用されています

数回シリーズで、それらのご紹介をします

今回は長鎖脂肪酸のα₋リノレン酸です

α₋リノレン酸は、18個の炭素が鎖状に連なった構造に3つの二重結合を持ち、その一つめが3番目の炭素になる(オメガ‐3脂肪酸)『多価不飽和脂肪酸』です

 

α₋リノレン酸はアマニ油・えごま油・シソ油・クルミなどに豊富に含まれ、動物やヒトの体脂肪中にも10%以下の割合で存在します

なお、ヒトにとっては体内で作り出すことが出来ず、飲食物から確保する必要があるため『必須脂肪酸』に分類されます

そして、α₋リノレン酸を摂ると体内で10~15%程度がEPAやDHAに作り替えられます

EPAやDHAは魚油に豊富なオメガ‐3脂肪酸であり、必須脂肪酸です

なお、魚介類を摂る機会や量が少ないと不足するため、1日に小さじ1杯程度のアマニ油やえごま油を摂ることが推奨されます

そして、多価不飽和脂肪酸は非常に不安定な構造です

加熱したり、高温の場所で長く放置すると、たちまち酸素と結び付いて酸化します

酸化し傷んだ油や油焼けした干物などは風味が悪いだけでなく健康にも悪影響を与えます

α₋リノレン酸の豊富な食品は、空気(酸素)に触れないように密閉し、暗涼所で保管するようにしましょう

(なお、酸化して固化する乾性油としては、靴・楽器・家具・床の被膜=ワックスに重宝されます)

化粧品成分としては、皮膚を覆って水分の蒸発を防ぎ皮膚の柔軟性や滑らかさを保持するエモリエント作用を目的として使用されます

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