たべ新聞

0

化粧品

【皮膚と栄養】587 スキンケアに役立つ菌類

2024.04.27

こんにちは ミキ薬局管理栄養士 畠山です

数回シリーズで食品やスキンケア製品に利用される微生物の種類や働きを紹介します

分類方法は幾つかありますが、今回は食品微生物学上の分類に基づき、菌類・酵母・カビ(麹カビを含む)の順に取り上げます

菌類は、ごく大まかに分けると、微細な菌類とキノコ類があります

目に見えない微細な菌類の例としては

・酢酸菌:穀類や果実の糖を発酵し酢を作る

・納豆菌:たん白質を発酵してアミノ酸や多糖類、ビタミンB1やビタミンK等を作る

・乳酸菌:乳の糖分(乳糖)を利用して発酵し、乳酸を作り出す乳酸菌

などがあり、乳酸は肌の引き締めや製品のPH調整・緩衝の目的で化粧品にも添加されます

なお、乳酸菌のように、酵素が作り出した成分だけでなく、死んだ菌(死菌)も腸内環境など人体に役立つ場合もあります 

食品の場合は、納豆のように酵素が働く状態で市販され、発酵の続くものが多いです

医薬品や化粧品では、酵素、または酵素による分解物を添加する例があります

その場合、酵素は乾燥や加熱によって活性を止めるか失わせた状態で添加されます

なお、キノコ類を化粧品成分とする場合には、次のような目的で利用します

・シャンピニオンエキス:消臭         ・レイシエキス:保湿  

・シロキクラゲ多糖体:保湿・感触改良・起泡補助

キノコ類から抽出された保湿成分のヒアルロン酸や抗酸化成分も利用されます

 

 

 

 

 

化粧品

2024.07.16化粧品
【皮膚と栄養】638 食品由来の化粧品成分⑨ 海塩(塩化ナトリウム)
2024.07.13化粧品
【皮膚と栄養】637 食品由来の化粧品成分⑧ レシチン
2024.07.12化粧品
【皮膚と栄養】636 食品由来の化粧品成分⑦ コメヌカ(米糠)エキス
2024.07.11化粧品
【皮膚と栄養】635 食品由来の化粧品成分⑥ コメヌカ(米糠)
2024.07.10化粧品
【皮膚と栄養】634 食品由来の化粧品成分⑤ ミツロウ(蜜蝋)
2024.07.09化粧品
【皮膚と栄養】633 食品由来の化粧品成分④ コムギ胚芽油
2024.07.08化粧品
【皮膚と栄養】632 食品由来の化粧品成分③ 炭酸水素ナトリウム
2024.07.06化粧品
【皮膚と栄養】631 食品由来の化粧品成分② カラメル
2024.07.05化粧品
【皮膚と栄養】630 食品由来の化粧品成分① スクロース 
2024.07.04化粧品
【皮膚と栄養】629 Mikiluce薬用保湿ミルクについて㊵ まとめ
ページの先頭へ

季節のこんだて

ミキ薬局おすすめ

健康のレシピ

スポーツ栄養