たべ新聞

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【皮膚と栄養】586 スキンケアに役立つ酵素  

2024.04.26

こんにちは ミキ薬局管理栄養士 畠山です

数回シリーズで食品やスキンケア製品に関わる微生物の種類や働きを紹介します

微生物によるヒトに有益な有機物(炭水化物・たん白質・脂質)の化学変化を発酵といいます

発酵は、食品・医薬品・洗剤・化粧品等々の幅広い製品の製造に利用されています

そして、生物が作る化学変化を起こす物質酵素といい、発酵も酵素反応のひとつです

その他、飲食物の消化・身体の代謝・チーズ製造時の乳の凝固なども酵素反応です

ところで近年『食品の酵素を摂って人体の酵素反応を助ける』との考え方による健康食品が多数流通しています

けれども酵素の原料のたん白質は、酵素の力(活性の高さ)は水分・温度・PH(酸度)の影響を受けます

特に食品は、消化液のPHの影響を回避できず、酵素の活性が失われます(失活)**

このため酵素を含む食品を摂る意義は、酵素自体(たんぱく質)の摂取よりも

・酵素により成分が分解された食品を摂ることで、胃腸の負担(消化作業)が軽減される

・酵素反応によって生じた成分を摂取できる

といった点にあると考えられます

飲む点滴といわれる甘酒がその代表例です***

化粧品においても、酵素や酵素による分解物が多様な目的で活用されています

古い角質の剥離(ピーリング)作用の例を挙げると、パパイヤ等の果実のたん白分解酵素が製品に添加されています

水分によってその活性を発揮させ、酵素の力を利用します

*    チーズには、子牛の胃から採ったレンネットという凝乳酵素を使用します

**   口内では酵素は活性を維持できます。例えば米飯と大根おろしを噛んでいると甘くなるのは、大根や唾液の酵素がでん粉を口内で消化し糖に変えたためです

***大豆たん白質の多くを酵素によりアミノ酸に分解した『味噌』などがその例です

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