たべ新聞

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健康のレシピ

【食品の成分表示】白砂糖 VS. 黒砂糖

2021.03.23

皆さんこんにちは  ミキ薬局管理栄養士 畠山です。

 

今回は、私達が毎日口にしている、砂糖について考えます。

甘いものは食べないと仰る方も、三度の食事で知らぬ間に砂糖を口にしています。

味付けだけでなく、料理の仕上がりを美しく、美味しくするためにも大活躍します。

乾物の水戻しや料理の隠し味、こんがりした焦げ目の色や香りや食感

卵の泡立て、煮物・焼物の照り等々・・・

知らぬ間に砂糖のお世話になっている事が多いようです。

 

砂糖(蔗糖:ショ糖)はサトウダイコン(ビーツ)やサトウキビから採取した天然の甘味料です。

搾り汁を煮詰め、精製して純度を高めるほど、色が白く、スッキリした風味になります。

純度が高まるにつれグラニュー糖や氷砂糖のように、砂糖の結晶が確認できるようになります。

こうした白砂糖は、ほぼ100%の純度に精製されており、栄養成分は残っていません。

反対に三温糖や黒糖など、純度が低い糖になるほど、独特の風味やコクが強くミネラルの含有量も高まります。

このため、黒砂糖の方が栄養があり、多く利用した方が体に良い? という印象が持たれがちです。

                                                                                    

けれども実際は、調味料・菓子・清涼飲料などを合せた1日の砂糖の目安摂取量は大さじ1杯程度です。

砂糖を多く摂ると、血糖値や中性脂肪値の上昇、体脂肪の増加や齲歯(虫歯)などを招きます。

 

1日の目安量である大さじ1杯程度の黒砂糖に含まれるミネラル量は、下の表のとおりです。

黒砂糖に期待される量のミネラルは、野菜・キノコ・海藻・豆など他の食品から十分に摂取できます。

また、黒砂糖は白砂糖に比べ、価格がかなり割高です。

このため、

・コクを増したい調味にアクセントとして  ミネラルを含む菓子として 

など、目的に合せて白砂糖と使い分けることをおススメします。

 

  ~参考:砂糖  各大さじ1杯(9g)と、ほうれん草(ゆで)小鉢1杯(60g) の栄養比較~

        kcal   炭水化物             Ca     Mg    V.B1      V.B2    ナイアシン   

白  砂  糖  :  35      8.9      0   0           0          0          0          

黒  砂  糖  :  32      8.1     99      22        微量    0.01        0.1       

ほうれん草:  56        2.4       294      41       24      0.03     0.07        0.2                 

  (kcal:カロリー K:カリウム Ca:カルシウム Mg:マグネシウム V.B1:ビタミンB1)

 

 

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