化粧品
【皮膚と栄養】98 ヨウ素
2022.01.28
みなさんこんにちは ミキ薬局管理栄養士 畠山です
今回はヨウ素(ヨード)についてのご紹介です
ヨウ素は糖質・たん白質・脂質などの代謝に関わる成分です
皮膚細胞の酸化・糖化・新陳代謝の乱れを防ぎ、外部刺激や乾燥から
健やかな皮膚を守ります
ヨウ素(ヨード)はうがい薬・きず薬の成分としてもご覧になったことがあると思います
皮膚からの吸収率はわずかですが海藻・海泥のパックやヘアケア製品などにも含まれます
食品では海藻類に特に多く含まれるほか、魚介類や、海藻・海産物を
飼料に加え生産されたヨード強化の鶏卵などにも含まれます
海に接していない国々では海藻や魚介類を摂る機会がないため、古くからヨウ素の
欠乏症が多く発生していました
このためこれらの国々では、現在は国の政策として、あらかじめ日常的に使用する
調味料である食塩にヨウ素を添加し販売している例もあります
なお、海に囲まれた日本の食生活においては、欠乏症のおそれはまずありません
人体では、ヨウ素は甲状腺に多く分布し甲状腺ホルモンの材料となります
甲状腺ホルモンは細胞や組織の成長を促す役割を担っていますが
習慣的・慢性的な過剰摂取をすると、かえって甲状腺ホルモンの生成を妨げて
甲状腺機能低下症を招くおそれがあります
すると、皮膚に関連する影響としては
乾燥・荒れ・冷えやむくみ、脱毛などがあらわれます
慢性的な過剰摂取は避けましょう
ちなみに甲状腺に異常がない方の場合
ヨウ素の1日の目安量摂取量は、昆布だし200ml/日 程度です
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