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【皮膚と栄養】89 鉄(非ヘム鉄・ヘム鉄)
2022.01.08
皆さんこんにちは ミキ薬局管理栄養士 畠山です
今回から各種ミネラルのご紹介をします
まずは鉄についてです!
鉄は人体内では赤血球のたん白質と結びつき『ヘモグロビン』として存在し
酸素を全身に運びます
鉄が不足すると全身の細胞が酸欠(貧血)となり機能・活動・代謝に支障をきたします
また、血液だけではなく、たとえばアミノ酸からコラーゲンを生成する際にも
ビタミンCと共に鉄が不可欠です
コラーゲンは筋肉・骨・歯ぐき・皮膚など、身体の主要な組織をつくる原料です
なお、体内で必要な栄養成分は、生命を支える脳・内臓などの中枢組織や
身体活動を支える骨・筋肉組織に優先して配分されます
このため、鉄が不足すると真っ先に支障を来すのは皮膚・爪・髪などの末梢組織です
美肌を意識し、たん白質やアミノ酸、ビタミンCなどを意識して摂っても
鉄の不足が続くと望ましいコンディションが得られません
吸収の良い鉄が豊富な食品を、意識して摂るようにしましょう!
*たん白質と鉄が結びついた「ヘム鉄」が特に吸収のよい鉄です
赤い発色の濃い赤身の畜肉や魚肉(特に血合肉)、や肝臓に豊富です
*たん白質と結合していない、主に植物性食品に含まれる「非ヘム鉄」は
吸収率は低いものの、酸味の強い果汁や酢と共に摂ることで吸収率を高められます
なお、医薬品の鉄も非ヘム鉄ですが、鉄量が食品の数倍~10倍という設計によって
必要な分量を吸収することができます
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