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【皮膚と栄養】99 クロム
2022.01.29
こんにちは ミキ薬局管理栄養士 畠山です
今回はクロムについてのご案内です
クロムは酸化するとイオン化し、三価クロム・六価クロムとなります
「クロムめっき(鍍金)」のイメージが有ると思いますが
三価クロムは自然界に存在する栄養成分でもあります
三価クロムは栄養成分として、体内のあらゆる化学反応に関連します
特にインスリンの働きを助ける働きや血圧・コレステロール値の調整
皮膚などの結合組織の代謝にも関わります
日本人の食事摂取基準で摂取目安量を定めている必須栄養素の中では
体内に最も少ないミネラルです(2㎎程度)
食品中のクロムは、主にカカオや海藻類、香辛料(乾燥品)などに多いとされますが
これは各種食品100g当たりの含有量による比較です
海藻や香辛料は1回当たりの摂取量が少ないため
カカオ高配合のチョコレートやココアなどが特にクロムを多く摂取し易い食品といえます
なお、クロムはめっきや腕時計のバンドなど革製品の加工に用いられます
これらの製品で生じる接触性アレルギー(皮膚のかぶれ)は
六価クロムによるもの、といえます(製品の状態では安定)
六価クロムによって接触性アレルギーを生じる方の場合
カカオ高配合チョコレート(の三価クロム)の過剰摂取・高頻度の摂取による感作で
稀にアレルギー反応を生じる場合があります
なお、『チョコレート(や海藻類)はクロムを含む危ない食品!』
といった、むやみに不安をあおる情報を見聞きします
センセーショナルな情報に振り回され、自己判断で摂取を避けたりすることは
かえって栄養不足など健康上の不利益を生む確率を増してしまいます
体調・健康状態・代謝などは、ひとりひとり個人差が有ります
誰にでも当てはまる『万人向け』の情報はまずありません
全ての食品に共通した事ですが、適量を適切に摂りましょう
そして、もし特定の食品の摂取で異常を生じる場合や、健康への不安を感じる場合には
すみやかに受診・検査(パッチテスト等)し、専門家(医師)の指示を受けましょう
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