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【皮膚と栄養】148 栄養成分のイメージと実際⑨ アルコール飲料
2022.05.18
こんにちは ミキ薬局管理栄養士 畠山です
アルコール飲料(酒類)のお話です
アルコールを摂取すると血管拡張作用によって末梢の血流が促進します
このため冷えを感じる方が少量を召上がると、頬の血色が増し手足の冷えが和らぎます
お酒でホッとリラックスすることも、交感神経の緊張の緩和による血流促進に役立ちます
すると、皮膚への栄養や酸素の運搬、老廃物の回収の助けとなり、新陳代謝が促されます
(貧血や、エネルギーの摂取・産生不足による冷えは、それらの原因への対策を要します)
また、アルコール飲料には蒸留酒と醸造酒があります
酒の製造中、原料の栄養の多くは変化・損失を生じますが、醸造酒にはある程度残ります
例えばビールのビタミンBや日本酒のアミノ酸で、皮膚の健康や保水性に役立ちます
ただし、アルコールを代謝し無毒な成分に作り替えるには、体内の多量の水分が使用され強制的に尿として排出されます(脱水作用)
このため血液の粘度を増し、末梢の血流に抵抗を生じ易くなります
また、水分と共に各種ミネラルも排出されます
さらに細胞のエネルギー代謝の潤滑油の役割をするビタミンB1も、アルコールの代謝のために消費量が増えます
このようにアルコール飲料には一長一短があります
お酒の短所をカバーし、長所を十分に活かすためには
・『適量』の範囲内に留め、十分な水分補給をおこなうこと
・飲酒によって失われる栄養素を、酒肴で補うこと
がポイントです
酒の肴の素材には、納豆・枝豆・豆腐などの大豆類や、豚肉、ネギ、青魚、海藻類が特におすすめです!
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