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【皮膚と栄養】171 栄養成分のイメージと実際㉛ ネバネバ成分
2022.06.16
こんにちは ミキ薬局管理栄養士 畠山です
ネバネバ食品は、しばしば俗に『スタミナ食品』とされます
これはねばり=持久力のイメージだけでなく、実際にも栄養・機能性成分が豊富で健康に役立つ食品が多いです
またネバネバ自体にも、美容や健康のコンディションを整える働きがあります
★ウナギ・ハタハタ・いか・たこの体表→ムチン(たん白質)
動物性たん白質として栄養源になる他、消化器粘膜を保護し
体にとって有害な物質・最近が消化管壁から体内へ侵入することを防ぎます
★納豆→【皮膚と栄養】69参照(多糖類+ポリグルタミン酸)
★オクラ・長芋・里芋・モロヘイヤ→ペクチン・ガラクタン(水溶性食物繊維)
★昆布(めかぶを含む)・もずく・アカモク→フコイダン(水溶性食物繊維)
フコイダンは保水性があり、健康食品や化粧品(ヘアケアを含む)にも利用されます
植物性ネバネバ成分★は糖質(多糖類)が主体です
水溶性食物繊維は消化されませんが、腸内善玉菌による分解物(酢酸・酪酸・プロピオン酸などの短鎖脂肪酸)は人体が吸収・利用できるため、若干のエネルギー源となります
また、これらの成分は腸の内壁を適宜刺激し、便通を促します
便通が整い腸内滞留物から生じる有害成分が減ると、腸壁から吸収・循環して皮膚や身体に生じるトラブルを防ぐことができます
また、腸内環境が整うことで、腸のもつ免疫機能も良好に維持できます
なお、食材のネバネバは料理の仕上がりの外観や食感に影響するため調理の下処理で取り除くことがほとんどですが、ネバネバの栄養・機能性成分の価値は見逃せません
食品の全体を食べ身体に活かす「ホールフード」の考え方で、あらためてネバネバを見直しませんか?
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