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【皮膚と栄養】226 スキンケア品の食品成分⑩ ユズ(柚子)

2022.08.24

こんにちは ミキ薬局管理栄養士 畠山です

スキンケア品の原料は食用と共通するものが多く、数回にわたり幾つかを紹介しています

今回はユズ(柚子)です

ユズは果皮を料理の薬味、果汁の酸味を調味料、果肉をジャムや菓子やお茶、果皮や種子を入浴剤や自家製の化粧水などに、古くから用いられ親しまれている果実です

化粧品(医薬部外品である薬用化粧品を含む)には次の成分が用いられます

( [ ]は医薬部外品表示名 

ユズ果実エキス[ユズセラミド](1,3-ブチレングリコールで抽出):バリア改善や毛髪修復  

ユズ果実エキス[ユズエキス](エタノールで抽出)

  有機酸による引き締め

  ペクチンの肌柔軟化作用による保湿

  精油成分(芳香成分)の局所刺激作用による血行促進 

ユズ種子エキス[ユズエキス](水とエタノールで抽出)

  細胞賦活(表皮の新陳代謝促進)

  抗老化(表皮組織を真皮に定着) 

  保湿(ヒアルロン酸の生成を促す)

                            (参考:化粧品成分オンライン)

これらは配合量や通常使用下では、一般に安全性に問題ない成分と考えられています

なお市販製品のアロマテラピー用アロマオイル(精油:芳香成分)は、国内では雑貨品です(*一部、『食品添加物』も有り)

アロマテラピー用のユズオイルは手軽に入手できますが、香りが揮発し易く、熱や酸素で変質し易いため、入手後は暗冷所での保管が望ましいです

なお、ユズオイル自体に局所刺激性がありますし、採取が果皮の圧搾法による場合は紫外線によって皮膚に毒性を与える(光毒性)成分も除去されず残っている場合があります

また、合成香料や精油の抽出方法(溶媒の種類など)によっては製品が人体への使用には不向きな場合も有ります

このため、スキンケアに市販精油および市販精油添加のハンドメイド化粧品を用いる際は注意が必要です

専門家の指導のもとで作成や使用をするようにしましょう

 

 

 

 

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