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化粧品

【皮膚と栄養】232 スキンケア品の食品成分⑯ 食物繊維

2022.08.31

こんにちは ミキ薬局管理栄養士 畠山です

スキンケア品の原料は食用と共通するものが多く、数回にわたり幾つかを紹介しています

今回は食物繊維 です

食物繊維は人体が消化、吸収し難い『難消化性』成分で水溶性・不溶性に分類されます

大まかにこれらの働きを挙げると、水溶性食物繊維

飲食物からの糖質やコレステロール・中性脂肪などの脂質の吸収を緩やかにする

有害成分の腸内からの吸収を抑える

食物繊維は腸内細菌のエサとなり腸内環境を整え便通を促す

不溶性食物繊維

水分を吸収し便のカサを与え腹圧を受け易くし、便に適度な軟らかさを与え便通を促す

といった働きにより、皮膚のコンディションを整えるインナーケアを担っています

 

化粧品(医薬部外品である薬用化粧品を含む)には、次のような作用のある成分が添加されます([ ]は医薬部外品表示名)

グアーガム[グアーガム]グアー豆由来の水溶性食物繊維 

             増粘(粘度を増し製品の安定化や使用感の向上を促す)

●カンテン[カンテン、カンテン末]海藻(紅藻)由来の不溶性水溶性食物繊維

    増粘、結合、表面改質(粉体表面に親水・疎水性を与えて安定性や使用感を調整

●セルロース[セルロース末]植物の細胞壁や繊維の成分で不溶性食物繊維

           感触改良、賦形(粉末原料に加えて増量や分散のし易さなどを調整)

          乳化安定化(混ぜ合わせた成分の分離を防ぐ)

          研磨・スクラブ(古い角質や皮脂を除く・マッサージ効果を増す)

●カラギーナン[カラギーナン]海藻(紅藻)由来の水溶性食物繊維

          増粘(粘度を増して製品の安定化や使用感の向上を促す)                               

これらは化粧品における抽出成分の配合量や通常使用下において、一般に安全性に問題のない成分と考えられています(参考:化粧品成分オンライン)

 

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