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【皮膚と栄養】264 化粧品の食品成分㊳ シラカバ(白樺)

2022.10.03

こんにちは ミキ薬局管理栄養士 畠山です

スキンケア品の原料は食用と共通するものが多く、数回にわたり幾つかを紹介しています

今回は、シラカバです

白樺の樹液には糖アルコール甘味料のキシリトールが含まれます

清涼感のあるさわやかで穏やかな甘味で、人体に吸収・利用され難い低エネルギーです

白樺樹液は、市販食品では清涼飲料やガム、飴などに添加される例が多いです

(多量生産の加工品は、ほとんどの場合科学的に合成されたキシリトールが用いられます)

また、キシリトールは虫歯を作る菌がエサとして利用出来ない糖のため、菌の増殖や、菌による歯を溶かす酸の生成を抑えることができます

このため、食後にキシリトール配合のガムを噛むことなどが推奨されています

(なお人体に吸収し難い糖のため、多量に摂ると浸透圧で腸管内に水分が引寄せられ、便が緩くなる場合があります)

  

化粧品(医薬部外品である薬用化粧品を含む)に添加されるエキス成分は、次のような目的で添加されます([ ]は医薬部外品表示)

シラカンバ樹液[シラカバ樹液、白樺樹液]

表皮で作られ、のちに角質となる角化細胞の増殖を促すことによる、細胞の活性化作用

かゆみを引き起こすヒスタミンの遊離を抑えることによる、抗アレルギー作用

肌の弾力を保つコラーゲンの、分解酵素の活性を抑えることによる、抗老化作用                                              

なお、化粧品への配合量や通常使用下では、一般に安全性に問題のない成分と考えられています(参考:化粧品成分オンライン)

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