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【皮膚と栄養】268 心身とスキンケア②ロコモティブシンドローム

2022.10.07

こんにちは ミキ薬局管理栄養士 畠山です

前回から数回にわたり、スキンケアと心身のコンディションの関連性について考えます

今回はロコモティブシンドローム(ロコモティブ症候群)のお話です

運動器症候群ともいい、筋肉・骨・関節・靭帯・神経など、身体活動に関わる組織の障害により、移動機能が低下した状態をいいます

脳血管疾患による麻痺や、変形性膝関節症や転倒による骨折などがその例です

移動機能の低下は日常生活の活動量の低下を招き、屋内で過ごす時間が増えがちです

また、運動による筋肉・骨組織への刺激が減少すると、摂取したたん白質やカルシウムがこれらの組織の原料として十分に利用されません

さらに屋外で日光の紫外線を浴びて皮下でビタミンDを作る機会が減ることで、骨が弱くなるおそれもあります

スキンケアにおいても、活動量の低下による発汗の減少が、肌荒れ・カサつき・かゆみなどの要因となります

皮膚常在菌が汗・皮脂を分解して生じる、角質の天然保湿因子の量が減るためです

対策としては

運動器の適切な治療とリハビリテーションを行い、機能の回復や維持をはかる

可能な範囲で屋外に出る機会を増やす

皮膚の保湿ケアを行う

骨や筋肉の原料となるたん白質やカルシウム、ビタミンDを十分に摂取する

などが考えられます

 

 

 

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