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【皮膚と栄養】282 皮膚の保湿因子と食事④ 角質細胞間脂質

2022.10.25

こんにちは ミキ薬局管理栄養士 畠山です

皮膚の3種の保湿因子、3つめのお話は、角質細胞間脂質についてです

皮膚の最も外側(表面)の角質層は、皮膚の水分の蒸発を防いだり、外部からの刺激や雑菌などに対するバリア機能を担う重要な組織です

このバリア機能を発揮するため、角質の細胞と細胞の隙間は水をはじく脂質で埋められています

(お風呂場のタイルの目地をイメージしてみて下さい)

この角質細胞間脂質の主な成分は、脂肪酸、コレステロール、セラミドなどです

脂肪酸は、中性脂肪をはじめ自然界に存在するほとんどの種類の脂質に構成成分として含まれる成分です

コレステロールは動物の細胞膜を丈夫に構成するために不可欠な成分で、健やかな皮膚や角質の細胞を作ります

セラミドも細胞膜を作る脂質のグループに含まれる一成分で、アミノアルコールと脂肪酸が一定の形で結びついたものです

 

私たちはこれらの成分を食品からも摂取しています

なお、セラミドは乳製品や穀類、ほうれん草、海藻などに含まれ、美容系のサプリメントの機能性成分としても添加されています(米やパイナップル由来のセラミドなど)

セラミド角質と食品に含まれる種類は同一というわけではなく、食品中の含有量や吸収率など不明な点もあります

食品中のセラミドの多くは消化分解・吸収されたのち、肌セラミド合成の原料となります

偏りなく多様な食品を摂る事で、各種のセラミドを量的に摂取できる機会となるでしょう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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