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【皮膚と栄養】283 皮膚の保湿因子と食事⑤ ケラチン

2022.10.26

こんにちは ミキ薬局管理栄養士 畠山です

今回はケラチンについてのお話です

ちょっとした実験をします

手の甲にセロハンテープを貼り、ゆっくり剥がしてみます

すると、皮膚から白っぽいうろこ状のものが剥がれてテープにくっついてきます

これが、角質細胞のケラチンです

ケラチンは皮膚や粘膜、爪や髪などの上皮細胞のベース(骨格)を構成するたん白質で、皮膚の保湿因子と深く関連します

保湿因子が不足すると角質細胞どうしの間に隙間が生じ、細胞がレンガ状に組み上がった角質層の構造が崩れます

するとバリア機能が低下する原因となります

ちなみにケラチンには、皮膚や舌のケラチンのように柔軟な軟ケラチンと、爪や髪などのようにかたさのある硬ケラチンがあります

爪や髪のケラチンはアミノ酸のシステイン(シスチン)の含有量が多く、ソフトケラチンに比べるとより丈夫な構造です

(ちなみにシステインには硫黄が含まれるため、爪や髪が熱せられると強い臭気が生じるのが特徴です)

なお、ケラチンの生成には、たん白質やビタミンA・B群・C・E・D、ビオチン、亜鉛などの多様な栄養素が関わり合います

特定の食品を集中して摂取するのではなく、動・植物性食品を幅広く組合せて、これらの栄養素を確保しましょう

また、食品に含まれるケラチンは消化によってアミノ酸に分解されます

これを原料として体内でケラチンが合成されます

たん白質は、量の多寡はありますが各種食品に幅広く含まれます

このため、バランスの良い食事を過不足なく摂取することが、健やかな肌(角質細胞)をつくる近道となります!

 

 

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