化粧品
【皮膚と栄養】659 食品由来の化粧品成分㉚ タウリン
2024.08.15
こんにちは ミキ薬局管理栄養士 畠山です
化粧品成分には、食品に含まれる成分が抽出・精製され、広汎に利用されています
数回シリーズで、それらのご紹介をします
今回はタウリンです
タウリンは主に動物の身体組織に含まれる水溶性成分です
肝臓の新陳代謝や機能を促す作用・細胞膜を安定化させる作用があります
このため、全身のコンディショニングに対する働きが期待され、栄養ドリンク剤などにも添加されています
なお、アミノ酸ではありませんが含硫アミノ酸から作られるため、アミノ酸の一種として分類される場合もあります
そして、人体でも作られますが生成量は多くありません
体内で作られるために欠乏症は生じませんが、余剰分を備蓄することも出来ないため、動物性食品から摂取する必要があります
ちなみにタウリンを多く含む食品は、イカ・タコ・貝類をはじめとする魚介類や、肝臓や心臓などの内臓です
そして、ヒトの皮膚組織にもタウリンは存在し、表皮の浸透圧を調整して皮膚を保湿する働きがあります
その働きによって角質層の水分量も調節されています
化粧品成分としては、角質水分量の増加による保湿を目的として添加されています
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